マウスピース矯正の種類と方法

マウスピース矯正には様々な方法、メーカー、名称があり、それぞれ、特徴や違いもあります。

現在、マウスピース矯正では、日本では、インビザライン(invisalign)あたりが、名前の認知度が高いと思いますが、アメリカをはじめ海外では、様々な会社が、それぞれ独自のシステムを持って治療ができるようにしています。

基本的な治療の概念は変わりませんが、矯正治療の料金(矯正治療の費用)や、期間、治療を進めていく方法に違いがあります。

 

 

下の写真のように、矯正治療の検査、診断、治療計画が終わり、マウスピースによる治療が決まれば、歯列矯正治療開始から、歯列矯正治療終了までのマウスピースキットが届きます。

それを、ステップ順に、ソフト、ミデアムソフト、ハード、の順番で、マウスピースを交換しながら、矯正治療を進めていきます。

 

 

 

年齢による拡大装置(顎を広げる装置)の選択

矯正治療における、拡大装置(顎を広げる装置)は、年齢や発育の状態に応じて、様々な使い分けがされます。

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乳歯列期や混合歯列期において、顎を広げたり、顎の発育を促したり、顎の発育を阻害する要因を取り除いたり、排除したりして、顎の大きさが発達しやすいようにして顎を広げます。

 

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乳歯列期や混合歯列期において、ちょっとした歯の生え変わりのコントロールで、顎を広げたり、顎の発育を促したり、顎の発育を阻害する要因を取り除いたり、排除したりして、顎の大きさが発達しやすいようにして顎を広げます。

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小学校低、高学年から、高校生ぐらいまでの、身長などの発育期に、上顎がまだ、未完成状態の時期に、顎の真ん中の骨を広げ、顎の骨格を広げます。

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顎や、骨格が完成した成人期に、歯列や歯と歯の距離を広げ顎を広げます。

 

これらの装置は、それぞれ、適応の意味と、時期があり、うまく選択することで、適切な矯正治療が行えます。

歯列不正(不正咬合)の予測的判断と治療(虫歯予防、非抜歯矯正含む)のメリット

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11歳男子

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25歳女性

 

上の発育期(成長期)のお子さんの歯列不正は、自然治癒したり、きれいな歯列に回復することはなく、成人期(成長発育が終わった段階)では、下の患者様のような歯列になります。

成人した段階で、歯列矯正(矯正治療)は可能ですが、口元のバランスなども考慮した場合、抜歯矯正か非抜歯矯正かの選択が必要になり、どちらを選択しても、歯列矯正(矯正治療)の期間は約1年ほどかかります。

しかし、早い段階で検査を受け、予防的な治療が可能と診断できる場合、顎の成長を促し、歯を抜かずに歯列矯正(矯正治療)をすることが可能であり、治療期間も約6か月から9か月で終了し、早く、楽に歯列矯正(矯正治療)が終了できるメリットもあります。

 

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初診時

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治療開始時(顎を広げ、お口の中で、歯並びがきれいになるスペースを作る、口元が出っ歯たり、広がったりはしない)

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2週間で顎が広がりました。

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治療開始からわずか3か月で歯列が整いました

 

更に、早い段階で、歯列不正(不正咬合)を治療しておくことで、虫歯やかみ合わせの問題も予防することができます。

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歯磨きができないため前歯2本が虫歯になっている

子供の歯科矯正(歯列矯正)の時期と方法について

矯正治療は何歳でも可能な治療ですが、適切な検査、診断で最適な時期と治療法を選択することが、最適な治療を受ける方法だといえます。

初診時正面

前歯が一本だけ反対咬合になっています。

初診時咬合面


治療開始一週間後正面


治療開始一週間後咬合面
このような装置で治療しました。

術後2年目の定期検診時

正常な歯とお口の発育になっています。

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術後3年目の定期健診時
このような、わずか一本の反対咬合が引き起こす様々な問題を予防できるだけでなく、大切な子供の発育期に、わずかな歯科医の治療の手助けで、正常な発育に自然に戻ることができるタイミングは最適な治療時期であるといえると思います。

子供の矯正治療のタイミングについて

子供の矯正治療のタイミングの決める際に、歯並び、咬み合わせ、顔貌、歯の生え変わりの状態などを考えて、そのタイミングが最適になるには、その治療の効果のほかに、治療を受けるお子さん自身の負担、親御さんの負担、なども考慮しなければなりません。

3歳から10歳までの期間の受け口は、上顎の成長が先に行われる大切な時期に、その成長が妨げられるため、鼻や、その下の上唇あたりの成長が抑制されることにつながる場合が多く、顔貌のバランスの取れた、お顔の発育のためにも、簡単な矯正で、改善しておくこと必要で、タイミング的にはこの時期にまず、一度治しておくことが勧められます。

また、どのような、矯正装置を使うかは、お子さんと、家族の協力度や、虫歯のリスク、治療の期間、治療の負担の軽減などを考慮して行います。

また、受け口(反対咬合)といっても、前歯だけなのか、顎全体なのかなど、様々な要素で決定します。

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治療後、鼻の下の成長阻害が取り除かれ、咬み合わせの改善だけでなく、口元の発育の改善ができました。

小児の床矯正について(可撤式急速拡大装置)

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永久歯が生えそろう途中で、顎の成長中のお子さんです。

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急速拡大装置と呼ばれる顎を広げる装置で、歯がきれいに生えそろって並ぶ顎の大きさにすることができる装置です。

このような装置を適切な時期(適切なタイミングや条件)に使用して歯科矯正治療(歯列矯正)をすることで、歯を抜かずにきれいな歯並びとかみ合わせにすることができます。

通常このような装置は、固定式と可撤式(付け外しがきく)タイプに分かれ、それぞれ、患者様の状況に応じて使い分けます。

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急速拡大装置と呼ばれる顎を広げる装置で顎が広がった状態(前歯がすきっぱになって、スペースが広がっている)

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約2週間で次の装置に付け替え、歯並びを整えます。

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歯並びが整った状態

 

 

保定装置(インビジブルリテーナー)

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保定装置

可撤式装置(ホレータイプリテーナー、トゥースポジショナー、アクチバトール、インビジブルリテーナー、チンキャップなど)

固定式装置(ボンデットリンガルリテーナー、バンド、スパー、ブリッジなど)

矯正治療の装置の保定装置として、機能的装置 ホレータイプリテーナー、トゥースポジショナー、ボンデットリンガルリテーナー、バンド、スパーと呼ばれるものがあります。

これは、矯正治療の術後に歯並びの安定(歯の位置の保定)のために必要な矯正治療装置で、装着期間のの目安は、治療に要した期間の約1,5倍から2倍の期間装着してもらい、術後のかみ合わせと歯並びの安定を図ります。

 

この中で、インビジブルリテーナーは、若干の後戻りの修正や、治療の早期切り上げと装置による引き続きの仕上げ治療が可能のです。

 

利点

  • 術後わずかな後戻りを模型上(歯型)でコントロールすることができる
  • 透明で、ほとんど目立たず、審美性に優れる
  • 可撤式(取り外しが可能)なので、矯正治療中の虫歯の心配が少ない、着脱式でお口の清掃がしやすい
  • 着脱、調整が容易
  • 若干の後戻りの修正や、治療の早期切り上げと装置による引き続きの仕上げ治療が可能
  • 装置の製作が容易

など

欠点

  • 患者様の協力が必要
  • 装着を忘れた期間が長い場合で、再度装着できない場合、歯型をとり直して再製作が必要
  • 装置が薄い場合、割れやすい

マウスピース矯正について(前歯のすきっぱ)

わずかな歯並びの調整は、ワイヤー装置などを使った矯正治療をしなくても、つけ外しの透明のマウスピースでするマウスピース矯正で矯正治療を行うことができます。

 

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術前 (前歯の隙間 すきっ歯)

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治療開始時(マウスピースが少し浮いて入らない感じで、その隙間のせいで、マウスピースが曇った状態になる)

一日10時間以上(おおよそ16時間程度の装着が理想) 食事の際は外し、それ以外の装着時はできれば噛みこみを繰り返してもらうと矯正治療の期間が早くなる)

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治療開始2週間後(マウスピースがぴったりと入るようになったら、歯がきれいにそろってきたサインです。)

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術後(前歯の隙間が閉じ、きれいな歯並びに)

矯正治療の装置(可撤式装置ー機能的装置 フレンケル)

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矯正治療の装置の可撤式装置として、機能的装置 フレンケルと呼ばれるものがあります。

これは、乳歯列期や混合歯列期(乳歯と、永久歯の生え変わりや混在している時期)の成長発育期に下顎前突(いわゆる受け口)を治すのに有効な矯正治療装置です。

 

この装置は、間歇的な矯正力の作用を発揮する装置で、治療に要する期間は、約一か月から数か月程度、方法としては、主に夜間に、お口の中に装置を入れてもらい、かみ合わせの変化をみます。

但し、適応年齢は大体、3歳から小学校低学年の年齢で適応される方法です。

 

この方法の利点と欠点については

利点

  • 主に夜間のみの使用で効果を得ることができる
  • 可撤式(取り外しが可能)なので、矯正治療中の虫歯の心配が少ない、着脱式でお口の清掃がしやすい
  • 歯根吸収などの副作用がない
  • 歯列への矯正力とお口の周りの筋肉への矯正力がかけられる

など

欠点

  • 患者様の協力が必要
  • 適応が限られている
  • 装置の製作が煩雑
  • 変形に注意が必要